寝具指導士が解説!敷布団打ち直しをしないとどんな影響が出るの?

2019年11月15日(金)

寝具指導士が解説!敷布団打ち直しをしないとどんな影響が出るの?

「布団の打ち直し」ってご存知ですか?

簡単にいうと、今お使いの古くなった敷き布団や掛け布団をリフォーム(再利用)して新しく生まれ変わらせるということなんです。

何年も毎日使用を続けている布団はもちろんですが、婚礼布団のような何十年もの長い間使用していないようなお布団を打ち直しでお子様やお孫様のためにサイズを変更して生まれ変わらせたいという方も多いです。

今回は「布団の打ち直し」について、くじめ屋の寝具指導士から皆様に知っておいていただきたいこと、布団の打ち直しを依頼する際に注意してほしいことなどをご紹介致しますので、ぜひ布団の打ち直しをする際にはご参考ください。

 

目次

  1.  布団の打ち直しはどんな時に利用する人がいるの?
  2.  敷き布団、掛け布団の打ち直しの目安
  3.  打ち直しはどんな布団でも出来るの?
  4.  長年使い続けている布団にはこんな心配が!
  5.  リフォームは羽毛布団もできる!
  6.  まとめ

 

1. 布団の打ち直しはどんな時に利用する人がいるの?

・綿の敷き布団を何年も長い年月使用していて、ふっくら感が無くなりぺちゃんこになった。

・敷き布団がへたって硬くなり、寝心地が悪くなったり寝起きに体が痛いことがある。

・敷きふとんや掛けふとんの中綿が片寄ったり固まったりしている。

・愛着のあるお布団を使い続けたい。

・敷き布団を掛け布団にしたい、掛け布団を敷き布団にしたい。

・敷き布団や掛け布団を子ども用にリフォームしたい。

・座布団に作り変えたい。

・婚礼用の布団が押入れなどに眠ったままになっている。

・住居の引越しなどでお布団も新しくしたい。

・天日干ししてもふっくらしなくなった。

・ふとんがジメジメして重たくなった。

・側生地が破れてしまった。 ・布団のサイズを変更したい。

・中綿を利用して座布団を作りたい。

・ごろ寝が出来るような長座布団を作りたい。

などなど、布団の打ち直しをしたい理由は様々なので、古くなったふとんや使っていないお布団がある場合はぜひご検討ください。

布団のサイズ変更をすることで赤ちゃんや子ども用のお布団を作ったり、座布団として再利用したりすることで持て余していたお布団が思わぬ活躍をする場合もあるんです。眠っている敷き布団や掛け布団がある場合は勿体ないので「布団の打ち直し」おすすめです!

 

2. 敷き布団、掛け布団の打ち直し時期の目安

敷きふとんや掛けふとんの打ち直しが出来ると言っても、一体どのくらいの目安で打ち直しを考えるべきなのか、はっきり分かりませんよね。

そこで、おおよそではありますが一般的に布団の打ち直し時期の目安をご紹介致します。

敷き布団の場合は約3年、掛け布団の場合は約5年ほどといわれています。

ですが、お布団の傷み具合やへたり具合は、使用の仕方や環境(または使用者の体重や体質、普段のメンテナンス)などによって大きく変わります。なので最終的には毎日使用しているご自身の感覚で「硬くなった」「床つき感がある」「ニオイが気になる」などのお布団の状態はチェックしておいた方が良いでしょう。

お布団の打ち直しをする時期として一番分かりやすい目安は、お布団を天日干し をしたあとに「ふっくらとしなくなってきた時」です。これは、綿布団の最大のメリットである水分の吸湿性と発散性が損なわれているということです。お布団がそういう状態になってしまうと、毎晩の寝汗の吸収性も損なわれたり、干しても水分が発散しきれないので布団が重たくなったり、ジメジメ感やカビを発生させてしまう原因になりかねません。人間は人生の3分の1の時間を布団の上で過ごすといわれています。人生の大切な時間のためにも、清潔なお布団で眠りましょう。

 

3. どんな敷布団、掛布団でも打ち直しが出来るの?

全ての敷き布団、掛け布団が打ち直しできるというわけではありません。中綿に使用している素材によって打ち直しが出来るのかおおよその判断できます。綿や羊毛、ポリエステル綿などは打ち直しが可能な敷き布団や掛け布団が多いです。

ただし、実際の布団わたの痛み具合や、打ち直し作業を行う工場などによって打ち直し出来る素材が異なりますので、打ち直しを専門業者に依頼する際にしっかりと確認をすることをおすすめします。

打ち直しにかかる費用は、敷き布団・掛け布団のサイズや中綿・生地の種類や状態によって異なりますので、打ち直し可能な布団か確認する際に価格も合わせて確認しておきましょう。打ち直し業者も1つではないので、いくつか専門業者に見積もりしてみてから検討するのもいいかもしれませんね。

簡単ですが敷き布団掛け布団の打ち直しはどんなことをするのかをご紹介。まずは側生地から中身を取り出し、古くなったり固まって硬くなってしまった綿は取り除き、洗浄して汚れを洗い流し、乾燥をしっかり行ったあとに足りなくなった分の中綿を補充します。仕上げに新しい側生地に新しく生まれ変わった中わたを充填し縫製、検針を行ったうえで梱包し、お客様のもとに復活して生まれ変わったお布団が戻ってきます。

 

4. 長年使い続けている布団にはこんな心配が!

【1-1:ぺちゃんこ敷き布団(せんべい布団)】

敷き布団は毎日必ず使うものですから、何年も使用しているとどうしてもぺちゃんこにへたったり、購入当初のふっくら感や気持ちの良い寝心地が損なわれてしまいます。(せんべいのようにぺちゃんこで、硬い寝心地になってしまうことから、せんべい布団ともよばれています)

押入れに入れっぱなしで長期間出し入れせず使用していない敷き布団も、気付かない間に押入れの中で圧縮されて、ぺちゃんこになっていることもあるので要注意。

特に、自然素材を使用している綿わた使用の敷き布団は、ポリエステル綿の敷布団に比べてぺちゃんこになりやすい傾向があるようです。

【1-2:体にかかる負担】

購入当初のふかふかした寝心地も、年数が経つにつれて硬くぺちゃんこになってしまいます。そうなると、新品の頃は身体にかかる負担を体圧分散して快適な寝心地を実現していたとしても、敷布団の状態が悪くなることによって本来体にかかっていた体圧などの負担を身体が大きく感じてしまう恐れがあります。

体の負担とは例えば、寝起きしたときの「腰痛や肩など全身の痛み」、「すっきりしない寝起きで眠った気がしない」などの体の不調のことです。たとえ睡眠時間が充分に足りていたとしても、これらの症状を感じてしまっては疲労や体力の回復が見込めず、次の日に疲れを持ち越してしまいます。しっかりと疲れが取れていないと、充実した毎日が送れない可能性があるので車の運転や仕事などのパフォーマンスが落ちてしまうことも考えられます。充分に眠れない日々が続くと、普段はしないような思いがけないミスや危険を起こしてしまうかもしてません。

敷き布団が硬いなぁと感じていて、朝起きた時に体が痛くて眠った気がしないなどの負担を感じるような日が続くようであれば敷き布団の買い替えや打ち直しなど、快適な睡眠を得るために寝具環境を整えましょう。

 

【2-1:ダニ問題】

数十万匹のダニが、布団の中にいるといわれています。

ダニの種類はたくさんありますが、その中でも一般家庭でみられるダニは布団やカーペットなどに生息している「チリダニ(別名:ヒョウヒダニ)」です。

この「チリダニ(別名:ヒョウヒダニ)」は、おもに人間のフケや垢、ほこりなどをエサにしており、温かくて湿気の多い環境で増殖しやすいと言われています。
チリダニは人を噛むことはありませんが、人間がその死骸やフンを吸い込んでしまったり、触れてしまったりすることでアレルギー反応が起こってしまうこともあるといわれています。

特に小さいお子さんがいらっしゃるご家庭では、こまめに天日干しや掃除機をかけるなどのダニ対策が必要です。ダニは約50度の高温で死滅するといわれていますので、天日干しだけでは駆除しきれません。

なので、こまめにダニ対策をしていたとしても、何年何十年と使用し続けている敷き布団や掛け布団には、どうしてもダニの死骸やフンなどが蓄積されてしまいます。

【2-2:ダニの繁殖を防ぐ】

どうしても増えてしまうダニですが、その繁殖を少しでも防ぐ方法はあります。

一番簡単ですぐに出来る方法は、肌が直接触れる部分にタオルや布団カバー(シーツ)をかけることがあげられます。まず、枕にはピロケース(枕カバー)、またはタオルやバスタオルをかけて髪や肌が直接触れないようにする。敷布団や掛布団にも布団カバーをかける。枕のカバーも敷き布団と掛け布団のカバーは約3日ごと、もしくは1週間ごとくらいに新しいものに付け替えて洗濯をすることをおすすめします。

敷き布団や掛け布団の打ち直しは、中綿を一度出して汚れた綿を除去したり洗浄したりするので、日頃の布団カバー掛け替えや天日干しなども大切ですが、数年に一度は打ち直しをすることでふっくら清潔なお布団を保ち続けることができます。

 

【3-1:湿気も大敵】

季節関係なく、夏でも冬でも人は寝ている間に、一晩でコップ約1杯ほどの寝汗をかくと言われています。

かいた寝汗は布団カバー(シーツ)に染み込み、敷き布団や掛け布団にまで吸収されています。また、寝ている人の体温で温められ、湿度・温度とともに、とてもカビの発生しやすい条件が揃ってしまうのです。

【3-2:湿気対策の強い味方!】

湿気対策としてとっても手軽な方法は敷き布団の下に除湿シートを敷くことです。ホームセンターでも手に入りますし、色々なメーカーから発売されていますのでネットショップでも色々なサイズや種類の除湿シートがあります。ほとんどの除湿シートが、干して乾燥させることで繰り返し使えるタイプなので何度も使えてとっても経済的!ぜひお試しください。

ロングセラー人気の西川リビング除湿シート

→「からっと寝」のご購入はコチラ←

→「からっと寝:ベビーサイズ」もあります←

 

5. リフォームは羽毛布団もできる!

リフォーム(打ち直し)は羽毛布団もできるってご存知でしたか?

羽毛布団も、敷き布団や掛け布団と同じように中身を取り出し、古くなった羽毛は取り除き、洗浄して汚れを洗い流し、しっかり乾燥させたあとに足りなくなった分の羽毛を補充して衛生加工を行います。仕上げに新しい生地の中に新しく生まれ変わった羽毛を充填し、検針をきちんと行ったうえで梱包にお客様の元へ帰ってきてくれます。

羽毛素材は生きていますから、へたってつぶれてしまった羽毛布団をリフォームすることでふわふわに復活させると寝心地だけでなく、保温力も高めてくれます。寒い季節を迎える前に羽毛布団がつぶれて薄くなっていないかチェックしておくと前もって冬支度が出来て快適な寝具環境が整えられるでしょう。

 

6. まとめ

布団は決して安い買い物ではないので、なかなか買い替えるなんてことはできません。ですが敷き布団、掛け布団は毎日使用します。寒い冬には羽毛布団も使いますよね。

何年も使い続けているとどうしてもへたったり、硬くなったり、本来の寝心地や保温力などが損なわれてしまいます。さらには腰痛や肩痛など体の痛みや、しっかり眠れず睡眠不足を引き起こしたりと、体の不調を引き起こしてしまいます。

そうなる前に敷き布団や掛け布団を打ち直しをして復活させたり、かかる費用(価格)によっては買い替えを検討するなど、しっかりとした睡眠環境を心掛けて毎日を元気に過ごせるように寝具を整えましょう。