敷き布団と「すのこベッド」のススメ

投稿日: カテゴリー ベッドで選ぶ
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今回はベッドと敷き布団のどちらでも大丈夫!「すのこベッド」のススメ

皆さんは敷き布団とベッド、どちらがお好みでしょうか?
とあるアンケート調査ではベッド派が51%、敷き布団派が40%と中々の接戦を繰り広げられている様です。 →ベッドと布団の割合 人気ランキング 統計
ベッドとマットレスの柔らかい寝心地もとても気持ちが良いものですよね。
一方、敷き布団の沈み込まないしっかりした寝心地は腰や背中にお悩みの方や大柄な方によいですし、落ち着くといった方も多く見られます。
中には「時にはベッド、時には敷き布団」どちらも使いたいという方もいらっしゃるかもしれません。
今回はベッドと敷き布団のどちらでも大丈夫!「すのこベッド」について紐解いていきます。

 目次

  1. 敷き布団が使える!すのこベッドって何?
  2. すのこベッドのメリット・デメリット
  3. すのこベッドの形の違いについて
  4. すのこベッドで敷き布団を使う時の注意点
  5. すのこベッドとセットで使うとおすすめな商品
  6. まとめ


敷き布団が使える!すのこベッドって何?

皆さんが普通のベッドと聞いて思い浮かべるものはどういう形をしていますか?
きっと足のついた天板の上に厚めのマットレスを敷いているものを想像すると思います。
一般的なベッドでは、基本的にボンネルコイル・ポケットコイルのようなスプリングが入っていたりする厚いマットレスを敷いてその上に寝ますよね。
マットレスには、クッション性を増して寝心地よくするといっただけではなく湿気を溜まりにくくするといった機能もあります。高さのあるマットレスの側面に通気用の穴が開いていたりするものもよく見られると思います。
ではベッドに敷き布団を敷いて寝るのはどうでしょうか。
 ベッドに敷き布団を直接敷いてしまうと、ベッドの床板の硬さを直接感じてしまういわゆる「底付き感」が出てしまうため寝心地はイマイチになってしまいますし、フローリングに直接敷いている状態と大差がありませんよね。ベッドの床板と敷き布団の間に隙間がなく湿気が溜まりやすいのでそれがカビの発生へとつながってしまいます。
今私たちの周りにある一般的なベッドは、湿気の多い日本ではなくヨーロッパやアメリカの文化の中で発展してきたものであります。
畳の上で使用される為に作られ発展してきた敷き布団の通気性まで考えられている訳ではないのは仕方ないことなのかもしれません。

さて、近年、洋風の住宅やマンションが増え、手間のかかる和室や畳のあるコーナー等が減り、洋間しかない住宅というものも多くあります。
前述しましたように本来和室さらに言えば畳の上で使うことを前提に作られていると言っても過言ではない敷布団ですが、昨今のそういう住宅事情の中で、どうにかして洋室に置くベッドで敷き布団が使いたい、という需要が出てきました。
腰痛に悩んでいる方や柔らかい寝心地が苦手といった方といった硬めの寝心地の敷き布団の方が良いという方も大勢いらっしゃるのです。
そんな人達の為に生み出されたのがベッドの床板をすのこ状にした「すのこベッド」なのです。

「すのこ」とは、皆さん一度は目にしたことがあると思いますが、木の角材に何枚もの薄い板を横に並べ、隙間をあけて打ち付けた台のようなものです。(以降、本記事では木製のすのこを前提としてお話しします)
 隙間が空いているので空気の通り道ができ、通気性が良く湿気予防に大きな効果があります。

一般的にお風呂場の踏み台等にしたり押し入れの床に敷いたりと湿気の多い場所で使用されることが多いのはそのためです。
また、薄い板がそれぞれ隙間をあけて打ち付けられていますので、それぞれが独立して負荷を分散します。
そのようなすのこですから、敷き布団を敷く為のベッド台としては、通気性・分散性ともに適した形状だと言えるのではないでしょうか。

余談ですが、日本のベッド自体の歴史はかなり古く1300年前の奈良時代頃までさかのぼります。
正倉院という名前を歴史の授業で一度は耳にしたことがあると思いますが、その正倉院に「御床(ごしょう)」と呼ばれる日本最古のベッドが残されています。
1300年前、中国から伝わった当時のベッドは貴族の間で使われていたりしましたが、一般にベッドが広まることはなく、畳が広く普及したことにより次第に廃れていったようです。
その後、明治大正という近代に入って伝わってきた西洋文化の中、ベッドは生活の欧米化の流れに乗り、ようやく一般にも普及していきました。
ちなみに正倉院に伝わる「御床」、その形は木の枠組みに板を渡し隙間が空いた形状をしており、今でいう正に「すのこ状」。1300年前と同じような形状のベッドが時を超えて現代日本の需要にマッチしていると考えるとなんだか感慨深いですね。


すのこのメリット・デメリット

日本の多湿な気候環境に適していると言えるすのこですが、具体的にはどのような特徴が挙げられるのでしょうか。すのこの持つメリットとデメリットについてお話しします。

メリット:何といっても通気性!

すのこのメリットして一番に挙げられるのはやはり「通気性」です。
敷き布団にたまった湿気(敷き布団だけに限ったことではありませんが)というものは、徐々に重力に従って下へ下へと移動していきます。そして、床面や壁面と接触してそれ以上進めなくなるところまで来るとその場にとどまります。とどまった湿気は床面や壁面に冷やされて結露して水滴になり、カビが成長しやすい環境ができた結果、カビが発生してしまうのです。
そこで、間にすのこを挟むことで、床と板面の間のできる空間が空気の通り道となることで湿気の滞留を改善します。さらにすのこの板と板の隙間では敷き布団の底面が空気とダイレクトに触れることとなり、床やベッドの天板にそのまま敷くよりも高い放湿効果を発揮します。

メリット:蒸れずに快適!

通気性が高いということは余分な熱を放出しやすいということです。通常のベッドに比べて蒸れにくく夏場でもより快適に過ごせるのではないでしょうか。

メリット:臭いの改善!

空気の循環は湿気の滞留だけではなく、同時に臭いも滞留も改善し、ジメジメしたカビくさい臭いを防ぐことにも繋がります。木材も持つ殺菌効果なども加わることでその力はさらに大きくなるでしょう。

メリット:軽くて持ち上げやすい!

例えばこたつテーブルの天板は、けっこうずっしりしていて重量感があります。そして少し持ち上げにくいと感じます。では同じサイズのすのこではどうでしょうか。こたつテーブルの天板に比べれば軽いですし、隙間に手をかけ持ち上げることも容易だと思います。
角材に薄い板を何枚も隙間をあけて打ち付けてあるというすのこの形状は、一枚の板が打ち付けられている場合と比較しても持ちやすいですし軽量になります。これには軽くて移動をさせることが容易になり力の弱い方でも掃除がしやすくなるといった利点に挙げられます。

メリット:補強として!

すのこは、軽量な割に、上部からかかる圧をそれぞれ独立して打ち付けられた板で分散し角材で支えるという、強度がある構造をしており、床面が弱く強度に不安がある場合であっても、設置する床面の簡単な補強として使うこともできます。

メリット:機能性!

木材は種類によって様々な効能や特徴のようなものを持っており、例えば桐なら湿気に強く軽く防菌防虫、ヒノキなら丈夫で消臭効果といった様々な効果が期待できます。もちろんそれらで出来たすのこにも当然その効能や特徴があらわれます。
強度という点で見ればプラスティック製のすのこやスチール製のすのこ(スチールパイプベッド)等も存在します。欲しい効果に合わせてすのこの材質を変えるといったことも不可能ではありません。

メリット:リラックス効果!

森林浴が健康や精神の安定に効果があることはよく知られていると思います。樹木から発せられる成分の総称、フィトンチッドには殺菌効果やリラックス効果、脈拍や血圧を安定させたりする効果があるという実験結果も出ており、これが木のいい香りと言われるものの正体です。また、木の香りのする部屋で寝ると疲れが早くとれるとも言われています。
前述しましたように大半のすのこは木材で出来ていると思いますが、木材が本来持っている香りと手触りには非常に高いリラックス効果があるのです。

一方、デメリットもしっかりあります。

デメリット:きしみ音

まずはきしみ音です。すのこの構造上、軋みの音が出やすくなっています。すのこの大半は木材で出来ていると思いますが、木材ならばなおさらです。
踏み台や押し入れに使うすのこなのであればそこまで気にならないかもしれませんが、すのこベッドという寝具として使うのであれば、寝返りを打つたびギシギシと音がしていては気になってしまいます。
使用開始当初はきしみ音がしなくても経年変化によりきしみ音が出てきてしまうといったこともあります。

デメリット:隙間からの冷気

これまでに特筆していた通気性がよいということは、裏を返せば熱が逃げやすいともいえます。夏場はムレずに涼しく過ごせるかもしれませんが、冬場には逆に熱が逃げることで暖まりにくいと言えるので冷え症の方には少々厳しいかもしれません。

デメリット:コストカットの弊害

使われる木材にも善し悪しがあり、安くて質の悪い木材には強度が欠けていたりするものもよくあります。
安価なすのこは価格を低く抑えるために安い木材を使ったり、板を薄くしたり、板と板の隙間を広くとったりすることでコストカットをしている可能性が大いにあります。
こういった点は耐久性の低下や、さらにはきしみ音を大きくしてしまう他にも寝心地の悪さにもつながってきますので、選ぶときは注意してみる必要があります。

デメリット:カビが全く生えないというわけではない

すのこだからと言って全くカビが生えない訳ではありません。木材ですからメンテナンスを怠ればカビは生えてきます。
すのこは言わば隙間のある板張りです。例えば、すのこベッドで言えばすのこの板と敷き布団が接触している箇所はフローリングと大差ありません。安心しきって何もしないでいるとフローリングよりはスピードは遅いとは思いますがやはりカビが生えてきますので注意しましょう。

大抵は木材で出来ているもの全般に言えることだ思いますが、木材の品質・作り方によって大きく差が出ますし、手入れしなければその性能を十分に発揮できないのです。
しっかりした品質のすのこベッドを選びきちんとお手入れすることが大切です!


すのこベッドの形の違いについて

さて、敷布団を敷くことに適している「すのこベッド」ですが、形状で大きく分けて

  • 足つきベッドのようなベッドスタイル
  • 足がなく床に近いマットスタイル

の二つに分類でき、それぞれにまた違った特徴が存在します。
ここではベッドスタイル・マットスタイルそれぞれの特徴をご紹介していきます。

ベッドスタイル

ベッドスタイルの特徴は、一般的なベッドと同じように足または高さがあり部屋の中に固定して使うイメージです。
ベッドの床板がすのこ状になっており、寝具と空気の触れる面があるので、一枚板のベッドよりも通気性が良く、カビの発生しにくい環境となります。
敷き布団はもちろんのこと、ベッド用のマットレスを敷いても使うことができるため、どちらも使いたいという方におすすめです。
耐久性が高く、寝心地をよくしたい場合、色々と調整できるのも嬉しいですね。
高さがあるため、床のほこりなども吸い込みにくいです。そして、起き上がる際の腰や膝への負担が少なくてすみますのでこれは腰や膝にお悩みの方や高齢の方には重要なポイントとなってきます。
ベッド下に収納できるタイプも多いですし、デザインがおしゃれでお部屋の家具とイメージを合わせやすいものも多いので、お部屋の雰囲気を重視するならこちらがおすすめです。

そんなベッドタイプのすのこベッドですが、やはり、一般的な固定ベッドと同じで場所を取ってしまいますので狭いお部屋では使いづらい点は否めません。
すのこ面から下に湿気が逃げますが、ベッド下に収納スペースがあるものは収納スペースに湿気が溜まってしまう恐れがあります。
大きくて重くさっと移動して掃除をするといったことが難しいので、掃除のしやすさといった面でもマイナス点でしょう。

マットスタイル

マットスタイルの特徴は床に大きなすのこを敷き、その上に敷き布団等の寝具を敷いてお使いいただくイメージです。
床に直接マットレスや敷布団を敷くと、床と敷き布団の間が結露し湿気がたまりやすく、カビの温床になってしまいますが、マットスタイルのすのこを敷くことで空気が流れる隙間ができ、カビが発生しにくい環境を作ります。
二つ折り・三つ折りと折りたためるタイプ、ロールタイプ等があり、軽量で動かしやすいのでお部屋が狭くベッドを置けるスペースが無い・少しでもお部屋を広く使いたいという人にもおすすめなのがこのタイプです。
また、折りたたむと空気の流れがより通りやすくなるので換気しやすく、掃除もしやすいという点でもおすすめできます。
高さが低いので圧迫感を感じさせないといった特徴もあります。

しかし欠点もあります。
折りたためるタイプは、どうしても構造上削らなければならない箇所があるので、ベッドタイプと比較すると耐久性に欠けるという点が挙げられます。
寝心地がかたいすのこベッドには敷き布団用のマットレスを併用されるととても寝心地がよくなるのですが、すのこベッドの折り目の形状に合ったマットレス・折りたたむ邪魔にならない厚すぎないマットレスでないと折りたためるというメリットが享受できません。
また、ベッドタイプより床面が近いためほこりを吸い込みやすく、起き上がるのにも身体に余分な負担がかかります。
あとは好みにもよりますが、ベッドタイプに比べてデザインの幅がなく、インテリアとしてみると使い方が限られる印象は否めません。

ベッドスタイル、マットスタイル、ともに 個人的な見解ですがご参考までに、すのこベッドで悩む理由がお部屋のスペースの関係やお掃除のしやすさ重視ならマットスタイル、それ以外ならばベッドスタイルのほうがよりおすすめできると思います。


すのこベッドで敷き布団を使う時の注意点

これまでにすのこの特徴やすのこベッドの形状についてをお話してきましたが、実際に敷き布団をすのこベッドで使用する際に注意すべき点は何でしょうか。

注意点1:すのこの品質をよく確認する

購入する際、木材の質・厚さ・隙間の広さなどをしっかり見ましょう。どういう材質のものが使われているのか、板は薄すぎないか、隙間は広すぎないか、など買った後で後悔しないようお店の人にしっかり確認することが大事です。

注意点2:すのこベッドの上に立ったりしない

一か所に圧がかかりすぎると板が割れてしまう可能性がありますので、すのこベッドの上に立ち上がったりするようなことは極力控えたほうがよいでしょう。

注意点3:きしみ音

ベッド全般的に見てもきしみ音の原因は様々なものがありますが、すのこベッドの特徴的なきしみ音としまして、すのこ部分に圧がかかりしなることで出る きしみ音が挙げられます。すのこの板が薄すぎないか、耐荷重をオーバーしてないか確認しましょう。敷き布団を直接敷くのではなくマットレスなどを挟み圧力を分散してあげることできしみ音が小さくなることもあります。また、経年変化によってきしみ音が出てきた場合は、すのこの板がゆがんできていたり、割れてきている可能性も考えられます。きしみ音が大きくなってきたと感じた場合はそのような点を一度チェックしてみると良いかもしれませんね。

注意点4:カビが生えないようにする為に

すのこベッドだからといって全くカビが生えない訳ではなく、何もしないでいるとやはり湿気は溜まってしまいカビが発生してしまう可能性があります。
湿気がこもらないように、すのこと床の間に向けて扇風機や除湿機などで空気を送り換気することでその可能性は低くなります。また、折りたたみ式やすのこを立ち上げることのできるすのこベッドは立ち上げることで換気が出来ます。敷き布団を毎日上げ下げするほどの労力は必要ありませんので、換気を習慣づければカビに悩まされることなく使えることでしょう。

注意点5:かたさ・寝心地の調整

すのこベッドはその特性上寝心地が硬めです。腰や背中にお悩みの人には硬めの寝心地がぴったりかも知れませんが、畳の上に敷き布団を敷いて寝ていた人や柔らかいマットレスで寝ていた人には寝心地が悪く感じることでしょう。
柔らかい寝心地が良い人や隙間が気になる人は、敷き布団とすのこベッドの間にマットレスを敷くなどして調整しましょう。

注意点6:冬場は冷気対策も必要

冷え症の方には切実な問題ですよね。冬場はマットレスを用意する、まではしなくてもカーペットやマットを敷くことで冷気を防ぐことが出来ます。冷えが気になる方はお試しください。


すのこベッドとセットで使いたいおすすめ商品

すのこベッドだからといってカビが生えなくなるというわけではないというのは前述した通りで、すのこの板面と敷き布団が接触している部分にはやはり湿気が溜まってしまいます。
そこですのこベッドとセットで使うことでよりカビが発生しにくくなるおすすめ商品をご紹介します。

 


まとめ

さて、いかがでしたでしょうか。
個人的には、ロースタイルな部屋が好みなので、次にお部屋の模様替えをするときは、大掃除も楽そうですし、2つ折りできるマットスタイルのすのこベッドに2つ折り出来る薄めのマットレスと敷き布団がいいなぁと考えております。
それでは皆さん素敵なすのこベッドライフを!最後までご覧いただきありがとうございました!

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公開日:2018年2月9日 更新日:2018年2月22日 ©健康寝具専門店くじめ屋